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2012年4月

楽*3

東晴夏さんと、にゃんにゃん曲を作ってきました。
いろは様、楽しかったー。調整、めっさやりやすい。
とにかく、声の裏返りが楽しくて、ちょいちょいやってしまいました。てへり。
歌詞やmp3はまた改めて。
うん、今ちょっといろいろたて込んでるんだ(遠い目)
お時間ある時などに見てやってくださいませー。

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人形と花と魔術師(3)

3.
 エイシュの知識は、目を見張るものがあった。
 日常生活から、会話の受け答え、人の心の動き。
 どれもあっという間に習得していき、人と殆ど変わらぬ存在へとなっていた。
 ティルトにやることは、日々減っていく。たまにある「人とは違う判断」を、優しく正してやるくらいだ。
「マスター、鳥を見つけました」
 そう言って、小鳥を両手に乗せてエイシュはやって来た。
 掌の小鳥は、動かない。桜色の、綺麗な小鳥。
「もう、死んでしまったんだよ」
「死んで?」
 小首をかしげた後、エイシュは小鳥を見つめる。
「動かないんですか?」
「もう動かないよ」
「飛ばないんですか?」
「飛べないね。もう、死んでしまったから」
 エイシュは不思議そうに、動かぬ小鳥を見つめる。
「マスター、死ぬ、とは何ですか?」
「冷たいだろう? その小鳥」
「はい」
「でも、確かに生きて動いていたんだ」
「そのようです。以前、パンくずを分け与えてやったことがあります」
「死ぬとは、今お前の掌に居る、小鳥の状態の事だよ」
 ティルトは、座っていた椅子から立ち上がる。よいしょ、と声を出しながら。
 ここ数年、体が言う事をききにくい。
「墓を作ってやろう」
「墓、ですか。稀にマスターが花を持って訪れる、山頂にある石ですね」
「そう。あそこには、私の師匠が眠っている」
「いつ起きるのですか?」
「もう起きない。永遠の眠りについたから」
「しかし、眠るという事はいつしか起きるという事ではないでしょうか」
 なるほど、とティルトは頷く。
 エイシュはなかなか、面白い考え方をする。
「ならば、こうして思い起こす事が相当するんだろうね。眠るアステラのことを思い出し、話す。そのたび、アステラは起きるんだ」
 ティルトは言いながら、外に出る。
 エイシュは相変わらず、不思議そうな顔をしている。納得できていないようだ。
 小鳥の墓は、家の近くに作ってやった。エイシュに懐いていたのだし、死というものを身近に感じさせたいと思ったからだ。
 墓があれば、エイシュも小鳥を思うだろう。
 弔ってやってから、ティルトは手を合わせる。いつも、アステラにするように。
 その隣で、エイシュはじっとその作業を見ていた。じいっと。
「……マスター、やはり分かりません。永遠の眠りとは、何ですか? 死とは、何ですか?」
「そうだな」
 ティルトは、よいしょ、と立ち上がる。
「それに答えはない。いや、私なりの答えはあるといえば、ある。しかし、お前の答えではない」
「意味が分かりません。答えがあるならば、教えてください」
「お前は私の答えを聞いても、納得できないだろう。お前なりの答えを見つけなければ、意味がない」
「ですが」
 尚も不満そうなエイシュの胸を、とん、とティルトは小突く。
「焦るな。そのうち、すとん、と心に考えが落ちる。腑に落ちる、ともいうね」
「私に、臓腑はありません」
「しかし、心はある」
「ある、のでしょうか」
「あるさ。その証拠に、私の言うことが絶対に納得できないと、顔に書いてある」
 エイシュは「え」といい、顔をこする。ティルトはくつくつと笑い、エイシュの髪を撫でる。
「顔に書いてあるのは、心の声だ。見える時と見えない時がある。今はもう、見えないよ」
「分かりません、マスター」
 不思議そうに小首を傾げた。
 びゅう、と風が吹く。少し肌寒い。
「中に入って、夕食にしよう。その後は、いつものように夜話でも」
「はい、マスター」
「それから、もう私を『マスター』と呼ばず、名前で呼んでくれないか?」
「名前、ですか」
「そう。私が、私であると実感できるように」
 エイシュはしばらく考えた後、はい、ティルト、と返した。
 それをティルトは満足そうに頷き返し、家の中へと入った。
(あの小鳥は、いつか来る私の姿だ)
 ティルトは実感する。
 動きにくい体、億劫になる気持ち、心の成長が見られるエイシュ。
 どれもが、ティルトの心を自然とアステラのほうへ向けるのに、動いていた。
「今日の夜話は、あれにするか」
 いつか聞いた、枯れぬ花の話を。
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ちゃんと続きをかけました。ほっ。
間が空いてすいません。生きてます。
しっかり最後までいけるようにがんばりマッスル!

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